設計者 | 安藤忠雄建築研究所 |
位置 | 〒761-3110 香川県香川郡直島町 字倉浦1390![]() |
建物用途 | 美術館 |
構造/規模 | RC造/地下1階 |
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個人的にこの安藤建築で面白いのは建物の寸法を、李氏のスタンスに沿ってとあるモノの寸法から決定づけていることです. それはRCの型枠でつかう『三六(サブロク)板』です. 例えばアプローチの壁面高は南側からそれぞれ4.5m, 5.4m, 6.3mと三六板の単位である0.9m(およそ値)の倍数で構成され、展示室の一つであるスペースBの寸法は7.2m×9.0m×4.5mと、ここでも0.9mの倍数が徹底されています. これが意図的にされたものかはわかりませんが、RC建築を主流とする安藤氏が考えた、それに馴染みの深いモノの力を反映させる試みの現れではないかと感じます.
理論的なことだけじゃなく実際に行って感じた気持ちも書かれている。

両脇の石に押さえられてステンレスの板が湾曲しているのが分かります。実際は両脇の石ではなく、物理的にとめられているはずですが、すごい緊張感のある作品だったのです。
そして、このアーチの先に見える風景は、季節、天候、時間によって様々な表情を見せます。
まさに無限に変化する作品なのです。
建築とアートを実際に見て楽しんだ様子が伝わってくる。
参考文献

新建築 2010年9月号 94P
特集: 『新建築』創刊1,000号新しい建築をめざして
主な収録作品:
ROLEX ラーニング センター
妹島和世+西沢立衛 他犬島「家プロジェクト」
妹島和世李禹煥美術館
安藤忠雄瀬戸内国際芸術祭2010 自然体感展望台
三分一博志MIT 新メディア研究所
槇文彦恵比寿のオフィス+惠友遠見辦公大樓
原広司和光大学E棟
内藤廣立正大学熊谷キャンパス再整備
石本建築事務所+オンサイト特集: Small Structures
日大理工学部船橋キャンパス新サークル棟
今村雅樹+山中新太郎区の家
武井誠+鍋島千恵/TNA入川亭・忘茶舟+空飛ぶ泥舟
藤森照信清津川プレスセンター「きよっつ」
槻橋修tomarigi
福屋粧子
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